ミステリー小説

『チルドレン』(伊坂幸太郎)感想・書評・レビュー【評価:★★★☆☆】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。

彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。

何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。

ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★☆☆

本書は5つの物語を1本化した内容になっていて、長編小説のように読めた。

物語は鴨居と、大学の友達の陣内がたまたま訪問した銀行で、銀行強盗に遭遇してしまうところから始まる。

鴨居と陣内の他に人質として縛られている永瀬は盲目の青年。

変なきっかけで出会った3人のちょっぴり愉快な物語。

2006年にドラマ化もされているみたい。

登場人物がみんな個性豊かで、個人的には盲目で知的かつ冷静な永瀬が好き。

陣内は破天荒タイプ。

陣内のキャラがあまり好きではなく、なかなか世界に入り込めなかったのでやや減点。

3:著者略歴

伊坂幸太郎
1971年千葉県生まれ。’95年東北大学法学部卒業。

2000年『オーデュボンの祈り』で、第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。

’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞を、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※「BOOK著者紹介情報」