ミステリー小説

『流星の絆』(東野圭吾)感想・書評・レビュー【評価:★★★★★】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。

14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。

三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。

その最大の誤算は、妹の恋心だった。

涙があふれる衝撃の真相。

著者会心の新たな代表作。

※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★★

おもしろい!

物語は、横須賀で洋食店を営む家族の話。

ある日の夜、長男の功一(当時小学六年生)と次男の泰輔(当時小学四年生)、長女の静奈(当時小学1年生)は、ペルセウス流星群を見に行くために親に内緒で家を抜け出す。

ただ、その日は強い雨が降っていて星空鑑賞はできなかった。

家に戻ると両親が刃物に刺されて死んでいた。

いきなりインパクト最大で物語は始まり、その後犯人が見つからないまま14年の時がすぎ、時効間近に迫ったある日、偶然手がかりを発見した兄弟は亡き両親を殺した犯人をつきとめるために動き出すが…。

兄弟が協力して両親を殺した犯人を探す様に感情移入した。

つい応援したくなる。

事件の鍵となる「ハヤシライス」がとにかくうまそうなのも魅力の一つw

本書はドラマ化もされていて、功一役が二宮和也、泰輔役が錦戸亮、静奈役が戸田恵梨香と豪華キャスティング。

ドラマ化はまだ見てないので、そのうち見たいと思っている。

東野圭吾著の作品は序盤から起伏があって一気に引き込んでくれるからどれも読みやすい。

情景や人物描写が卓越してるから勝手に映像化される。

映像化されると集中力が増し、スラスラ読める。

締めくくりも明るく、後味もばつぐん!

3:著者略歴

東野圭吾
1958年、大阪府生まれ。

大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。

1985年、『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。

1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』(文春文庫)で第134回直木賞を受賞

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※「BOOK著者紹介情報」