ミステリー小説

『もういちどベートーヴェン』(中山七里)感想・書評・レビュー【評価:★★★★☆】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

司法修習生・岬洋介は、無罪を証明できるのか?動かぬ証拠がありながら、夫の殺害を否認する妻。

司法試験トップ合格の司法修習生・岬洋介は取り調べに立ち会い…?

“どんでん返しの帝王”中山七里が描く、天才ピアニストの司法修習生時代!

※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★☆

中山七里著の本は過去に「さよならドビュッシー」「ドクターデスの遺産」の2作を読んだ。

本書は「さよならドビュッシー」の岬洋介シリーズの1つである。

「さよならドビュッシー」を最初に読んだとき、衝撃が走った。

中山七里がどんでん返しの帝王と呼ばれる所以がわかった気がした。

本シリーズ最大の魅力は「音楽×ミステリー」ジャンルであること。

僕自身クラシックには詳しくはないけど、ディズニー・オン・クラシック オーケストラを見に行ってから生演奏をしばしば鑑賞しにいっている。

生で聞くオーケストラに感動して、鳥肌がとまらなかった。

そうゆう意味でクラシック音楽とミステリーの掛け合わせた「岬洋介シリーズ」は好き。

ベートーヴェンの曲をピアノで演奏する描写が表現巧みで、目をつぶれば音が聞こえてくるような感覚になる。

このあたりの筆力はすごい。

それに加えて必ずといっていいほど期待を超えていく「大どんでん返し」が用意されているのも本シリーズの魅力。

本書も予想を超える結末に驚いた。

3:著者略歴

中山七里
1961年、岐阜県生まれ。

『さよならドビュッシー』にて2010年第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」