
■目次
・内容
・感想、書評、レビュー
・著者略歴
1:内容
写真家志望の大学生・相羽慎吾。
卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。
そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。
夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。
やがて、地蔵さんの哀しい過去を知った慎吾は、自らできることを探し始めるが…。
心の故郷の物語。
※「BOOK」データベースより
2:感想、書評、レビュー
評価:★★★★★
ものすごく明るい物語!途中、涙腺がうるっとくる場面も…!
親孝行、人に優しくしたい、そんな気持ちになれる心温まる感動ストーリー。
物語は夏美と慎吾がツーリングデート中に立ち寄った千葉の古びた雑貨店の店主とその母との出会いから展開していく。
数十ページ読んだだけですぐ世界に入り込めた。
どの登場人物も魅力的だからかすーっと脳内で映像化できた。
本書は映画化もされていて相羽慎吾役は工藤阿須加、河合夏美役は有村架純。
ちなみに本書を読んだときの僕の脳内の「勝手にキャスティング」夏美が土屋太鳳、慎吾が森山未來(年齢はあるが気にしないw)
「たけ屋」の近くの川遊びのシーンも、川が流れる音や、透き通った水、川沿いに生い茂る木々、情景がぶぁーっとカラーで映像化できた。
夏に4歳の息子と渓流でキャンプしたときのことを思い出した。
森沢氏の小説は本書がはじめて。人物描写、情景描写が凄腕ですな。他の作品も読んでみたい。
3:著者略歴
森沢明夫
1969年、千葉県生まれ。
小説、エッセイ、ノンフィクション、絵本と幅広い分野で活躍。
『ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三』で第17回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」