
■目次
・内容
・感想、書評、レビュー
・著者略歴
1:内容
太平洋戦争前夜の神戸。
福原聡子は、仕事で満州へ渡った貿易商の夫・優作の帰国を待ちわびていた。
しかし、帰国後の優作は人が変わったようで、憲兵隊からも目をつけられ始める。
満州で一体何があったのか。
何を隠しているのか。
優作の秘密を探る聡子が目にした驚愕の真実とは―?
小説版『スパイの妻』。
※「BOOK」データベースより
2:感想、書評、レビュー
評価:★★★★★
これはおもしろい!
ドラマ化・映画化もされているようで、まだ見てないけど、映画版は近々見に行きたいと思っている!
物語の舞台は、太平洋戦争前の日本。
当時の日本は緊迫していた。
国内における敵対国のスパイの取締が激化していたのだ。
あることがきっかけで聡子の夫である優作もスパイの嫌疑がかけられていた。
物語の中盤から後半にかけて、一気にテンポがよくなっていく。
「なぜ優作がスパイの嫌疑をかけられたのか?」
「優作が満州で目にしたものとは?」
「スパイの妻といわれた聡子がとった行動とは?」
見方によっては「正義」とも「悪」ともとれる夫婦の行動。
そしてその行動の源である「愛」「絆」。
「自由に生きる」という信念を貫いた勇気ある夫婦の儚く、切ない物語。
フィクションだけどノンフィクションを思わせるリアリティもたまらない。
3:著者略歴
行成薫
1979年宮城県生まれ。
東北学院大学教養学部卒業。
2012年に『名も無き世界のエンドロール』で第25回小説すばる新人賞を受賞しデビュー
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」