ミステリー小説

『恋のゴンドラ』(東野圭吾)感想・書評・レビュー【評価:★★★★☆】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。

ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。

やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。文庫特別編「ニアミス」を収録。
※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★☆

読後の率直な感想は、クライマックスのその後の展開がすごい気になったw

物語の終わり方が余韻が残る感じだったから。

その終わり方が「嫌な終わり方」ではなく「心地よい終わり方」であるから、もし「恋のゴンドラ2」があったら真っ先に読んでみたい。

道産子の僕からすると、ゲレンデ合コンは青春を思い出させるからニヤニヤしながら読んでいた。

物語の途中、婚約中の彼女とゴンドラの中で修羅場になるんだけど、その描写が手に汗握る場面で、自分もそのゴンドラに同席しているような感覚になった。

「温泉1泊2日」「合コン」、青春キーワード盛りだくさん。「ゲレコン」なんてものがあるなら社会見学かねて参加してみたいw

もし参加しても軽快なトークはできないから日出みたいにいいやつ止まりの立ち振舞しかできないだろうけどw

ゲレンデが溶けるほどの恋をしたい人にはおすすめ!

3:著者略歴

東野圭吾
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。

85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。

99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」