青春小説

『キケン』(有川浩)感想・書評・レビュー【評価:★★★★☆】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称「キケン」。

部長・上野、副部長・大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。

これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。
※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★☆

青春だった大学時代を思い出せて、懐かしくなってしまった!

どうでもいいようなことに夢中になっちゃうの、すごいわかる。

タイトルの「キケン」は「危険」ではなく「機械制御研究部」の略称。

章はいくつかにわかれているけど、個人的におすすめは「学祭編」。

1つの目標に向かってチームが一丸となって勝利を目指す姿は青春を感じた。

高校時代に体育大会(種目はバレーボール)で優勝するために朝練をした日々を思い出したなー。

結果優勝してその日の打ち上げはめちゃめちゃ楽しかったw

本書は、そういった誰しもある青春時代をついつい思い出してしまう描写が多々ある。

クライマックスの黒板のあたりはちょっと潤んでしまった。

毎日、毎週が単調なリズムの連続でなにか日常に物足りなさを感じている方には読んでもらいたい一冊!

3:著者略歴

有川浩
2004(平成16)年、第十回電撃小説大賞「大賞」受賞作『塩の街』でデビュー。

『空の中』『海の底』と続く、通称「自衛隊三部作」を次々と発表して注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」