ミステリー小説

『バイバイ、ブラックバード』(伊坂幸太郎)感想・書評・レビュー【評価:★★★☆☆】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。

なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。

特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。
※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★☆☆

夫婦漫才を見ているような感じ。

マユミのキャラ性が、序盤の印象は憎たらしかったけど、後半はどこか憎めないやつに思えてくる。

そのタッチが絶妙。

星野だけじゃなく他の登場人物にも容赦なくツッコミを入れるところがたまらない。

そのツッコミ力がとにかく高いからこそコミカルな物語に引き込まれる。

物語の終わり方が続編を漂わせる。

読後も心地よい余韻を残してくれた。

3:著者略歴

伊坂幸太郎
1971年千葉県生まれ。

東北大学法学部卒業。

2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。

04年に『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞を、「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。

08年には『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※「BOOK著者紹介情報」