ミステリー小説

『危険なビーナス』(東野圭吾)感想・書評・レビュー【評価:★★★★★】

■目次

・内容

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:内容

独身獣医の伯朗のもとに、かかってきた一本の電話―「初めまして、お義兄様っ」。

弟の明人と最近、結婚したというその女性・楓は、明人が失踪したといい、伯朗に手助けを頼む。

原因は明人が相続するはずの莫大な遺産なのか。調査を手伝う伯朗は、次第に楓に惹かれていくが。

恋も謎もスリリングな絶品ミステリー。
※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★★

読んだあとの率直な感想は、「してやられたー!!」って感じw

物語の途中で自分なりに「どんなクライマックスになるか?」を想像して読み進めていったんだけど、見事に想像はハズレて(良い意味で!)、しかもその想像の何倍ものクライマックスだった。

ドラマ化もされていて、楓役は吉高由里子、手島伯朗役は妻夫木聡。

ドラマはまだ見てないけど、小説だけ読んだ感想でいうと、吉高由里子も妻夫木聡もハマると思う。

僕は吉高由里子ファンでもあるので見てみたい(いや、絶対みるw)

伯朗が楓と矢神家の相続問題や、その他多くの問題を一緒に協力して解決していく様子は、子供の頃森に「探検」するようなワクワク感や高揚感を感じた。

妖艶な楓に対して恋心のような思いを抱いてしまう伯朗の歯がゆさも本書の魅力の一つ!

散りばめられたいくつものナゾやクエスチョンも物語の最後には全て気持ちよく解決してくれる。

読み終えたあとの満足感を余韻がとにかくすごいんです!東野圭吾作品の中でも特に好きな小説!

3:著者略歴

東野圭吾
1958年、大阪府生まれ。

大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。

1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、

2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、

2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)で第7回中央公論文芸賞、

2013年『夢幻花』(PHP文芸文庫)で第26回柴田錬三郎賞、

2014年『祈りの幕が下りる時』(講談社文庫)で第48回吉川英治文学賞を受賞。
※「BOOK著者紹介情報」