サスペンス小説

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)感想・書評・レビュー【評価:★★★★☆】

■目次

・あらすじ

・感想、書評、レビュー

・著者略歴

1:あらすじ

衆人環視の中、首相が爆殺された。

そして犯人は俺だと報道されている。

なぜだ?何が起こっているんだ?

俺はやっていない―。

首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。

暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。

運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

※「BOOK」データベースより

2:感想、書評、レビュー

評価:★★★★☆

600ページ以上の長編だったが、最後までハラハラドキドキだった!主人公の青柳は無実にも関わらず首相暗殺の罪をきせられてしまう。

まるでケネディ大統領暗殺事件のオズワルドのよう。

数少ない協力者と共に青柳なりに巨大な陰謀に立ち向かうんだけど、勝ち目のないような戦いに果敢に挑む青柳の姿勢はとてもかっこいい。

捕まるか、死ぬか、生きぬくか、勝つか、負けるか、疾走感のあるサスペンスストーリー。

3:著者略歴

伊坂幸太郎
1971(昭和46)年千葉県生れ。’95(平成7)年東北大学法学部卒業。

2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。

’02年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛される。’03年『重力ピエロ』、’04年『チルドレン』、’05年『グラスホッパー』、’06年『死神の精度』、『砂漠』が直木賞候補に。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。

洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※「BOOK著者紹介情報」より